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テーマの絵とマーク、
  そしてモチーフのこと
山崎紀和/作
​「じぶんに還ろう」
ヘッディング (小)

2014年の11月、八百屋 お散歩の店主 岡田がじぶこんのお二人と初めて出逢って2回目の虹の戦士を企画した頃、『じぶこんの音楽をipodに落とし込み、沖縄県久高島在住の絵描き山崎 紀和さんへ「じぶこんの祭」のポスター制作を依頼するという』ビジョンが見えました。余りに現実とかけ離れたビジョンに、その時は出逢ってまもなくだったお二人へは伝えられずにいました。 2015年、LIVE会場でじぶこんのお二人と逢う度にビジョンのキーワードである『じぶこんプレゼンツ』という一言だけ声掛けしていました。

 

2015年11月、12月に企画した「八百屋 お散歩まつり&じぶこんLIVE」のためにお二人と打合せをした時に初めて『じぶこんプレゼンツ』の意味と「じぶこんの祭」の話をお伝えし、一方じぶこんのお二人からは「バンド結成」という夢を聞かせてもらいました。

 

2016年はお二人に逢う度に夢を妄想という形で広げていき、そこに多くの実行委員会のメンバーが加わり動き出しました。ただし、「じぶこんの祭」ポスターを沖縄の山崎さんに依頼するというビジョン自体を皆に打ち明けることができたのは 2016年8月、実行委員会最初の集まりでのことで、その場で皆が賛同してくれて、ポスター制作を山崎さんへお願いしてみようと話はまとまりました。

2016年10月、2年前のビジョン通り、沖縄の久高島へじぶこんの音楽を入れたiPodを手渡し、山崎さんにポスター制作を依頼しました。果たして受けてもらえるだろうかという不安と緊張感と共に、2年前のビジョンを今遂行しているのだという時空が揺らぐ不思議な感覚に襲われました。ポスター制作ではなく、作品をお借りするというかたちをご提案いただいた上で、山崎さんはじぶこんの音楽を聴いてくださり、イメージの下書きを描き出してくれたのです。その絵を手に私は東京へ戻り、じぶこんのお二人と実行委員会メンバー満場一致の元、作品の提供を正式にお願いしました。 そして2016年12月「じぶんに還ろう」という題名の、1枚の絵が完成したという知らせが山崎さんより届きました。

「じぶんに還ろう」を見れば見るほどにじぶこんのイメージがぴったりと重なり合い「じぶこん=自分の根源」から虹の輪をくぐり宇宙へと繋がる「光=へそ」を感じる作品となりました。

 

(文:八百屋 お散歩 岡田 恵)

榎本 真喜子/作
へそマーク

へそ祭に向けて皆であれこれイメージを広げていた打合せの最中に、じぶこんのたけぽんさんが何気なく描いていた6と9の落書きがはじまりで生まれた紋様です。6と9は統合、調和、バランス、宇宙といった意味を持っていて、へそ祭にぴったりだねと、皆で話し合いました。その「6と9」や「へそ」をイメージしていたら出てきてくれたのがこの形です。できあがった紋様を見て「わぁぁ」と自分でも驚いてしまいました。 この紋様から、6と9、へそ、繋がる、広がる、地球、虹、永遠、循環…いろんなイメージが湧いてきました。 このプロジェクトが始まった頃からずっと探し続けたメンバーの思いがこの形の中にたくさん現れた瞬間でした。

 

(文:マキコランド 榎本 真喜子)

​北斗七星

「子供の頃…北海道浦河町から様似町まで1時間かけて汽車に乗り高校へ通っていた。 外灯のない真っ暗闇の中…駅から家までの7キロの道を自転車で河原の土手を走っていた。 空を見上げるとキレイな星がいっぱい!広い空を見ていると天の川や星々のきらめきがどんどん目に入ってくる。 一人ぼっちの私は星に包まれながら、いろんな物語を想像し家にたどり着いた。 今、こうして東京で暮らしながら…私はあの星空を忘れた事はない。私が何かに向かっている時、何をしていても…あの故郷の星に向かっている。北斗七星には、私の大切な人がいっぱい見守っているような気がするの。」

 

これはマキコランドの榎本真喜子さんからいただいた、北斗七星にまつわる彼女自身の素敵なエピソードです。 今回のへそ祭にとって、「北斗七星」は大切なモチーフです。 それは祭開催に向けて手探り状態で最初の一歩を踏み出したばかりの頃のことでした。打合せの最中に真喜子さんがふいにこんな話をしてくれたのです。 "わたしたちは誰もが自分の創りたいもの、目指すもの、意図するものを持っている。目指すもの、意図するものを見失いそうになったとき、昔の人々が北斗七星を方角の目印としたように自分の中に輝く北斗七星を持っていれば、ぶれることなく進んでいくことができる。”

真喜子さんが話してくれたこの言葉は、おそるおそる一歩踏み出したばかりの私たちひとりひとりに目的と方向の存在を知らしめてくれました。 そして今もこのイメージを感じながら、わたしたちは開催に向けて一歩一歩踏み出し続けています。 ​

そしてへそ祭当日の夜には、集まってくれたみんなで北斗七星を見上げることができたらいいな、と考えています。

 

(言葉:マキコランド 榎本 真喜子 / 文:暗室クラブ 鈴木 かおり)

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